タクシーの「地理試験」とは

地理試験とは？

地理試験とは、タクシードライバーに必要とされる地理の知識を問う試験のことです。お客様を安全かつスムーズに目的地まで運ぶためには、営業エリア内の地理情報は必須。そのため、タクシードライバーは、所轄のタクシーセンターが実施する地理試験を受験しなくてはいけません。

一部のエリアでは地理試験が必要

ただし、地理試験は全てのエリアのタクシードライバーに義務付けられているものではありません。地理試験の受験が必要となる指定地域は、以下のエリアに限られます。

• 東京（23区・三鷹市・武蔵野市）
• 神奈川(横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市)
• 大阪（大阪市、堺市、和泉市、池田市、吹田市、豊中市、泉大津市、高槻市、守口市、茨木市、八尾市、箕面市、門真市、摂津市、高石市、東大阪市、島本町、忠岡町）

地理試験の問題内容

地理試験の問題は、対象エリアの主要な幹線道路や施設の名前、地名、駅名、観光名所などから出題されます。解答方式はマークシートを採用しており、40問中32問以上（80％以上）で合格です。また、2015年10月1日から「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」が新たに追加となりました。

試験内容は「法令」「安全」「接遇」の大きく3項目に分かれています。
「法令」は、道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法などから出題。
「安全」は、該当エリアの事故発生状況や事故時の対応などに関して出題。
「接遇」は、乗務員の基本姿勢や高齢者・障碍者等への対応などを含む接遇に関して出題されます。こちらは筆記試験となり、45問中35問以上の正解で合格となります。

地理試験への勉強方法

地理試験は難易度高めの問題内容となっているため、一発で合格するためにも事前の試験勉強は必須です。各タクシーセンターで販売している『タクシー運転者地理試験問題例集』を購入して勉強をすると良いでしょう。東京の場合、基本問題は６種類の主要幹線道路、交差点図と主要施設図から出題されますので、問題集の該当図を丸暗記することが合格への近道となります。

また、座学と合わせて実際に車を走らせながら、幹線道路や施設、観光名所の名前を憶える方もいるようです。タクシー会社によっては、試験対策の研修を実施している所もありますので、そういったものを上手く活用して勉強を進めるのも良いでしょう。

本メディアでは、練馬区にあるタクシー会社の中からニーズ別におすすめの3社をご紹介。未経験からタクシードライバーを志す方は、ぜひ参考にしてください。

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