タクシードライバーの保証給とは？

タクシードライバーの給与には保証給という制度が設けられている場合があります。保証給とはどんな制度かご紹介します。

タクシードライバー給与の「保証給」とは

タクシードライバー業界では、保証給という制度を採用している会社もあります。保証給とは、最低限保証されている給与です。タクシードライバーは完全歩合制も多いのですが、保証給制度があれば、売上が少なくても給与が0という最悪の結果を回避できます。

とくに新人や業界未経験の方を対象にしているのが特徴です。ベテランは経験もあり、稼ぎやすいですが、新人や未経験者ではうまくいきません。ある意味、売上を出せるまで会社がサポートする制度ともいえるでしょう。

保障金（最低賃金）との違いは？

保証金以外に、保障金（最低賃金）もありますが両者は異なります。最低賃金は都道府県が定めた最低賃金額に基づいており、労働した日数分の給与について最低限支払う制度で、時給換算です。オール歩合給でも、固定給と歩合給が併給されても、1時間あたり換算した金額は、各都道府県が定めた最低賃金未満になると、最低賃金法違反になります。

保証給は最低賃金とは関係なく各タクシー会社が採用しているものです。また、保証給は、最低賃金を上回っていなければならないと、労働基準法で定められています。つまり、タクシー会社で仕事をする場合、保証金があるなら、最低賃金以上の給与はもらえる計算になるのです。また、保証金はタクシー会社ごとで決めていいわけですから、中には、雇用した最初から高額な保証給を設定しているところもあります。

参照元：国土交通省｜タクシー運転者に係る賃金規制の概要（https://www.mlit.go.jp/common/000050420.pdf）

保証給のメリット・デメリット

保証給にはメリットもありますがデメリットもあります。メリットは、とくにタクシー業界がはじめての方なら恩恵は大きいです。保証給がある期間内、タクシードライバーとしての技術や知識をしっかりと学べます。

通常は歩合制のため、保証給がないとほとんど売上がないという日も出てくるのです。保証給があれば、お金のことはあまり気にせず仕事ができます。

デメリットは、保証給には得られる期間があること。タクシー会社によりますが、保証給は期間が限られているため、保証給がもらえる期間中に基礎的な知識や技術を身につける必要があります。これを怠れば、なくなったあと、苦労することになるのです。保証給に期限が設けられている場合、その期限が過ぎた後のことも視野に入れておきましょう。

保証給のあるタクシー会社へ転職する場合のポイント

保証給のあるタクシー会社に転職する場合、保証金があっても関係なく1日の売上目標を決めることです。目標を決めていないとどれくらいのお客さんを乗せればよいかわからないまま1日が過ぎてしまい、ほとんど客を取れなかったということもあります。売上を伸ばすには努力が必要ですが、努力を続けるには具体的な目標を立てなければなりません。最低限の売上目標を決めておきましょう。

目標を定めれば、達成するためにはなにをすればいいかなど、逆算して自分で考えることになります。ただし、目標設定は現実的なものにしましょう。目標は高すぎるとモチベーションの低下を招きかねないため、現在の自分の状況などを鑑みて現実的な目標を立てる必要があります。

本メディアでは、練馬区にあるタクシー会社の中からニーズ別におすすめの3社をご紹介。未経験からタクシードライバーを志す方は、ぜひ参考にしてください。

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