タクシードライバーのエコドライブ

エコドライブは、環境にやさしいだけでなく、経済的にもメリットがあります。特にタクシードライバーにとっては、燃料費の節約や車のメンテナンスコストの低減に直結します。今回は、エコドライブの基本と具体的な実践方法について紹介します。

エコドライブとは

エコドライブとは、燃料消費量やCO2排出量を減らし、地球温暖化防止につなげる運転技術や心がけのことです。この技術は、交通事故の削減にも貢献します。穏やかで計画的な運転を心がけることで、同乗者にとっても安心できる運転が実現できるのがメリットです。

また、日々の小さな意識を積み重ねることで、社会全体の環境改善にも貢献できるのです。

エコドライブのポイント

エコドライブのポイントは、日常の運転に取り入れることで簡単に実践できるものばかりです。ここでは、具体的な10のポイントを紹介します。

燃費を把握する

まず、自分の車の燃費を把握しましょう。日々の燃費を記録することで、エコドライブの効果を実感しやすくなります。燃費計やエコドライブナビゲーション、インターネットでの燃費管理ツールを活用すると便利です。

緩やかにアクセルを踏む

発進時は、穏やかにアクセルを踏む「eスタート」を心がけましょう。最初の5秒間で時速20km程度が目安です。これにより、燃費が改善されるだけでなく、安全運転にもつながります。

車間距離を開ける

走行中は、一定の速度を保つために車間距離を十分に取ることが大切です。車間距離が短いと、頻繁な加速・減速が必要になり、燃費が悪化します。交通状況に応じて、速度変化の少ない運転を心がけましょう。

減速でアクセルは早めに離す

信号が変わるなどで停止が予測される場合、早めにアクセルを離してエンジンブレーキを活用しましょう。これにより、燃費が約2％改善されます。

エアコンつけっぱなしを避ける

エアコンの使用は適切に行いましょう。必要ないときはエアコンスイッチをOFFにすることで、燃費が約12％改善されます。また、冷房を使用する際も、車内を冷やしすぎないように心がけましょう。

不要なアイドリングは減らす

駐停車時には、ムダなアイドリングを避けましょう。10分間のアイドリングで130ccの燃料を消費します。現代の車は暖機運転が不要なため、エンジンをかけたらすぐに出発することを推奨します。

渋滞を避ける

出発前に渋滞や交通規制の情報をチェックし、最適なルートを選びましょう。道に迷うと、余計な燃料消費が増加します。ナビゲーションシステムを活用し、渋滞を避けることで燃費を向上させましょう。

タイヤの空気圧をチェックする

定期的にタイヤの空気圧をチェックしましょう。適正な空気圧を維持することで、市街地で2％、郊外で4％の燃費改善が期待できます。また、エンジンオイルやフィルタの交換も定期的に行いましょう。

不要な荷物は減らす

車内に不要な荷物を積まないようにしましょう。100kgの荷物を積んでいると、燃費が約3％悪化します。

迷惑駐車をしない

交通の妨げになる場所での駐車は避けましょう。迷惑駐車は渋滞を引き起こし、他の車の燃費を悪化させるだけでなく、交通事故の原因にもなります。適切な場所に駐車することで、燃費の向上と安全運転を実現しましょう。

参照元：環境省（https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ecodriver/point/）