タクシードライバーの
事故保証について

タクシーはその他の事業用自動車と比べて、事故率が高いとされています。練馬区でタクシードライバーとして働く際に事故保証があるのか、休業期間に関することも含めて解説します。

タクシードライバーの事故率

タクシードライバーの事故率は非常に高く、事業用自動車の中で走行距離1億キロあたりの事故件数はタクシーが多いとの報告があります。平成29年度のデータでは、走行距離1億キロあたりの事業用自動車の事故件数は次のようになっていました※。

• タクシー：136.1件
• 乗合バス：38.9件
• トラック：27.5件
• 貸切バス：21.9件

平成20年度からの10年間で、タクシードライバーによる事故の件数は約9,000件も減少しています※。しかし以上のように事業用自動車の中では、現在でもタクシーの事故率が高い傾向です。その理由として、長時間労働により集中力が低下しやすいこと、客を探すために周囲の車への注意が行き届かなくなりやすいことなどがあげられます。また主に高速道路や広い道を走るトラックやバスなどと違い、住宅街などの細く走り慣れない道路での走行が多いことも理由のひとつです。

他の事業用自動車ドライバーよりも事故のリスクが高いのがタクシードライバーです。勤務をするにあたっては、事故に遭ったときのリスクも考慮した上で働く必要があります。

※参照元：【PDF】国土交通省公式サイト（https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/resourse/data/h30-1.pdf）

タクシードライバーの事故保証制度

練馬区に限らず事故件数の多いタクシードライバーへの保証は、タクシー会社によって異なります。全額保証してくれる会社もあれば、ドライバーの過失によって一部負担とする会社もあるのが現状です。

しかし基本的に規模の大きいタクシー会社ほどタクシードライバーが起こした事故への保証は充実している傾向があります。事故を起こすリスクを考えるなら、規模の大きいタクシー会社の中から万が一のとき、どの程度まで保証されるかを確認した上で働き始めるのが賢明です。

基本的にタクシー会社が所有する車両は任意保険に加入しているため、大きな損害を被ることはないと考えられます。たとえ事故を起こしたとしても任意保険による保証が受けられるはずですが、タクシードライバー自身が事故で怪我をした場合の勤務保証についても考慮しなければなりません。

休業期間が設けられている会社もある

タクシー会社の中には、休業期間を設けているところもあります。休業期間とは事故によりタクシードライバーが怪我をした場合に、勤務をしなくてもある程度の賃金を保証してくれる制度のことです。任意保険により金銭的な損害をまぬがれたとしても、自身が怪我をしてしまえば、治るまではタクシードライバーとしての仕事ができなくなります。そのため休業期間の有無は、タクシー会社に勤務する上で重要なポイントです。

もちろん休業保証に関してもタクシー会社により違いがあります。しかし多くの場合、働けない状態になっても収入が全くなくなることはなく、ある程度の収入を得られる仕組みになっていることがほとんどです。また休業できる期間もタクシー会社により異なるため、事前に確認しておくことが求められます。

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